第26回伝統太極拳談議サロン
大人のためのファンタジ- 「七夕に願いを込めて」 荘主
「殿、殿ォ-」 ついに完成いたしましたぞ、我ら北斗七星群から
蒼色に輝く地球とやら言われる惑星を覗く大望遠鏡の完成です。
早速覗くとするか。はて、奇妙な一団が不思議な光景ではないか?
なにやら笹に短冊をさげて、片足で立っているではないか、
聞くところによりますと地球では七月七日に短冊に願いを込めて笹に
飾るという風習があるとのこと。調べたところ我ら北斗七星群の
琴座、鷲座がこの日に天の川を挟んで最も輝くことになぞらえた
ロマンチックな「おりひめひこぼし伝説」が作られたそうです。
それでは彼らのポ-ズは何なのか?
太極拳とやらの動作かと? 太極拳とは何ぞや?
中国発祥の武術、健康術として知られているようです。
中国の大河長江流域が起源とか、我ら天の川と似ているようだ。
それでは毎年同日に大望遠鏡で彼らの成長を覗くとしよう。

(3)前賢者の言葉に学びました。」
輪が和となり大きく発展してきました。
気がつきました。「明珠在掌」です。
で終わりました。
「更上一層楼」です。そこで次のテ-マを考えました。
含まれていますよ、とのお話でした。そこで全ての套路名称を写書、
実技から学び、五、七、五の句にまとめ全て踏破する目標を定めました。
今月の句は封印います。全套路踏破した時、もう一度考え、
今日の思いと見比べたいと思っています。
池で糸を垂らして待つヘラ鮒釣りがあるよ、これこそ正に楊澄甫
大師の十訣「動中求静」か武禹襄大師の「敷」の教えか、

「曲中求直」の教えです。
最後に、劉紅年老師のNHK出演を記念して一句。


これは正に「三環套月」の心の顕われか。

2016年5月22日 美濃加茂の棚田で太極拳生徒さんによる
田植えを行いました。地元の勉さん、ご両親から水田を
お借りし懇切丁寧な指導の下、一部手植えに挑戦です。
棚田の場所は林道を分け入った森の中に在り、正に桃源郷の
風情です。
皆さん田植えは幼少の頃に見聞した程度で初めての体験です。
手植えも太極拳の技「海底針」「金鶏独立」を使った別名
「棚田太極拳」を楽しみました。
勉さんのお父上は83歳、お母上は79歳ですが現役です。
お父さん曰く
「70年以上に亘って田植えをしているが,満足していません」
との事こと。正に達人の境地です。我々太極拳を学ぶ者もこの
心意気を大切にしたいですね。
これからも、草取りなど愛情込めて手入れをしていきます。
実りの秋の収穫が楽しみです。もち米を植えましたので
年末の餅つき大会に供します。
2016年5月14日 春季交流大会が日本碍子ホールで開催されました。
初夏を思わせる夏日ではありますが100名を超える皆さまにご参加頂き
盛大な交流大会となりました。
先ず初めに劉紅年会長からご挨拶を頂きました。
皆様のお元気なお姿に改めて伝統太極拳の日常生活への必要性を再認
識するしだいです。今回は3つのキーワードでお話しさせて頂きます。
一つは「健康増進」在り来たりの言葉ではありますが実現には努力が
必要です。
二つ目は「アンチエイジング」超高齢化社会を迎えた日本では健康で
長寿を迎える事が重要なテーマです。
三つ目は伝統太極拳の継承・普及です。
全てに通ずる事は「伝統太極拳を日々、楽しく生活の一部として
練習することです、そして謙虚に太極拳の輪を広め充実した日々を
送りましょう。
続いて長谷川顧問よりご挨拶頂きました。
伝統太極拳を継続することの大切さを述べられました。
続いて安井推進部長よりご挨拶頂きました。
「謙虚の先を求めて、第2段」のお話しをされましたが、内容が
濃いので別途、「伝統太極拳談義サロン第25回」として報告いた
します。
美濃加茂の道場では昨年末より楊式太極拳剣の写書が始まりました。
剣の套路名称では、中国の歴史、文化、思想、太極拳剣の心が
含まれているとの劉紅年会長からの教えです。楊式太極拳剣には
多くの動物、神獣が出てきます、自身で数えてみてください。
楊式太極拳剣には秘伝、宝ものがいっぱい潜んでいます。
楽しく勉強しましょう。
続いて安城神本先生よりご挨拶頂きました。
先日、安城西部福祉センターで講演会をさせて頂きました、
テーマは生涯スポ-ツと健康寿命延伸です。
毎朝伝統太極拳を皆様と練習することで91歳の私がお手本となり元気
な毎日を幸せに過ごす秘訣をお話しいたしました。会場には200名を
超える方が熱心に聞きいっていました。これも此処に集う皆様と
伝統太極拳に出会い、練習できる事に感謝し、継承・普及に取り組ん
でまいります。
生徒代表小島さんのご挨拶
10年以上太極拳を通じて健康な体になりましたとの健康談。
各チームに分けた演武披露
劉紅年会長による指導風景
長谷川名誉顧問による総評
清水浜松支部長による手締め
その後、場所を金山中華料理「豫園」に移し、「医食動源」
反省会にて全ての行事を終了いたしました。
幹事の皆様お疲れ様でした!!!
NHKテレビ初出演
2016年5月10日放送「さらさらサラダ」
太極拳で”腸“能力アップ,多くの皆さまの応援を
頂き無事放送されました。
キャスターの山本志保さん、平松伴康さんとご一緒に
伝統楊式太極拳をアレンジした「さらさら太極拳」、
別名「セロトニン太極拳」を演武しました。
本番の様子は写真撮影出来ませんがリハーサルの様子を
写真でご覧ください。
緊張感が漂う中、楽しく準備が進んでいます。
丹田を中心とした太極拳運動で腸管のセロトニンが活性化し
幸福感が増してくる様子を説明しています。
近年は「脳腸相関」として研究されています。
5月を迎え、新学期、新しい職場など不慣れな環境で
ストレスが増す時期です。
伝統楊式太極拳・私が名付けた別名「セロトニン太極拳」
を行うことで、楽しく充実した日々を過ごしましょう。
NHKテレビ「さらさらサラダ」生出演
5月10日(火)11時30分から12時00分 NHKテレビ生放送
「さらさらサラダ」に我が会 劉紅年会長が出演します。
太極拳で腸能力アップ、キャスターの皆様と実演します。
是非ご覧ください。
http://www.nhk.or.jp/nagoya/salad/
会場は名古屋地下鉄栄駅近くのNHK放送センター1階です。
宜しければ直接会場へ応援に来て下さいね。

4月10日 美濃加茂「廉譲堂太極山荘」では満開の桜の下、
太極拳の練習会を開催しました。桜吹雪が舞う中、
太極拳に励む皆さんの練習風景を紹介します。
隣接の湖畔は桜並木で湖面と落下した花びらが何とも言えない
コントラストを演出しています。皆で食後の散策を楽しみました。
午後は写書教室、会長より「剣の十三勢」について詳しく
説明を受け全員で太極剣51式の套路名を書しました。
早速実践です。心技体考えるだけではなく身体でどれだけ
表現できるのか、 楽しみです。
本日を振返り二人の俳人が詠いました。
守俳 風が舞ひ 花びらひらり 極意見せ
道場に 笑顔満開 花の宴
栄人俳 失ひしもの いろいろや 散る桜
雪月花 わけても夜の 池に花
太極拳理論については名家の先師の方々が著述を残して
おります。なかでも腰の重要性について必ず述べられています。
武式太極拳初代の武禹襄先師の「太極拳論」の中では
「其根在脚、発腿。主宰于腰、形于手指」
(根は脚にあり、腿に伝わり、腰で主動し、形は手指に現れる)
作者不明 「十三勢歌」の中では「命意源頭在腰際」
(太極拳の命の源は腰に有り)
楊式太極拳第3代 楊 澄甫先師の「太極拳説十要」口述では
「松腰」、「虚実変化皆由腰転動、故曰、命意源頭在腰際」
いずれも腰の動きが虚実を分け変化することの重要性を述べて
います。
劉 紅年会長からは常々「足・腰・手」と指導を受けるなかで、
丸太を腕の上に乗せ重みを感ずることで手先導を防止する練習を
しておりました。
そこで 新請負人団長の山根さんがペットボトルの空容器に
砂をつめ丸太の代わりの練習具を作成し全員が同時に体験
できるように工夫されました。
この道具の絶妙なところは中の砂が腰の動きで微妙に流れ
変化することです。このわずかな動きを感ずることも重要な
ポイントです。
第24回 伝統太極拳談義サロン
「トライアスロン、太極拳」/「動と静」
トライアスロン愛好家のKTさん
水泳、自転車、長距離走の3種目を連続して行うトライアスロン
愛好家のKTさん、時には肉体の限界に挑みます、そんな彼が太極拳と
出会い1年が経ち、現在の心境を投稿頂きました。
始めて1年になります。
きっかけは「ストレスと腸内環境には関連があり、腸管を整えるには
太極拳が良い」とのお話からでした。
ランニングや水泳なども嗜むのですが、持久系のスポーツは、それ
自体がストレスとなり、仕事などで精神的な負担が大きい時には
楽しむことが出来ないこともあります。
その点太極拳は身体的なダメージが少ないため、心身のバランス保持
に役立っていると感じています。
まだ奥深い世界の入り口に立ったばかりですが、練習に参加する度に
新しい発見があり、大きな魅力となっています。
「トライアスロン、太極拳」 「動と静」 この先が楽しみですね。
またの投稿をお待ちしています。
2016年 新年交流大会 続編
今日の話は「謙虚の先を求めて 第三話」です。
安井推進部長
昨年11月の道場開所3周年での劉老師の記念講演で新たな
公案(課題)を頂きました。
それにそって第三話はマトメのお話にしたいと思います。
Ⅱ. 中国の神話に学ぼう。 家族・師・仲間の縁を深めよう(共勉)
Ⅲ. 古の賢人に学ぼう。 `今日の第三話`
禅の聖書(指南書)の一つ「碧厳録」に「明珠在掌」という言葉が出
てきます。
人は誰でも明珠(仏性)、能力、才能をもっていますよ、それはあなた
の手の内にありますよ、修行とはそれを見つけ、研き、活用する
ことです。
禅が坐禅なら太極拳は歩行禅? 自身の明珠を見つける”知る”
という第一歩が
“知”とは何かということから学ぶことです。
「古の賢人に学びましょう」
● 明代 陽明学 王陽明 “ 知行合一 ”
知っていることと行いが一致しているのが ”知” である。
● 論語(孔子) “ 知之為知、不知為不知是知也”
知っていることは知っている、知らないことは知らないと
言えるのが “知”です。
太極拳の哲学(老荘思想)の老子はさらに厳しい言葉を残しています。
● 知っていることも、知らない、まだまだと言う(謙虚) は
上である。
すばらしいことだ。知らないことを知っていると言うのは、もう
病人だ。
劉老師はいつも太極拳の修行は健康はもちろん、心の修行
(謙虚の先を求めて)でもあると言われております。
そのステップは
(1) 己の能力、才能を知る。 発見、見つける
(2) 套路を積むことにより 研く
(3) 万回修行 捨てる (捨己為人?)
私にとって “ 捨てる “ というレベルの意味がまだ判りません。
永遠に判らないかもしれません。 それを知る為の進門が
示されました。
劉老師からの新たな “ 公案 “ 「禅の十牛図」に学べ」です。
皆さんと共に “ 共勉 “ しましょう。
最後に皆さんの今後の増々の健康と発展を祈って「金鶏独立」を
年賀はがきに描きました。今年は申年なのに何故、鶏なの・・・
絵には丙申(ヒノエサル) の印を押しています。中国では鶏 JT
吉 JT と発音が似ていることから縁起が良いとされています。
さしずめ金鶏は大吉?
人は四足から2つになり、3 (杖にたよる) に終わるといわれて
おりますが、
我々は 4 → 2 → 1 (金鶏独立) を楽しみましょう! !
2016年 新年交流大会
1月9日、10日の2日間に亘り岐阜県美濃加茂市の本部道場
「廉譲堂太極山荘」、並びに犬山桃太郎神社で新年交流大会が
開催されました。
初練習に相応しい凛とした天候のもと30名の参加者が初稽古を
行いました。遠くは東京、四国からも駆けつけて頂きました。
始めに劉紅年会長から挨拶を頂戴しました。
皆様 新(申)年好!
明けましておめでとうございます。
今年は申年で、猿は12干支の9番目、陰陽5行の金(陽)に
当たります。太極拳では人間の体の背中は陽といい、前は陰と
いいます。太極拳動作に左右倒撵猴(dǎo niǎn hóu)があります、
背中(陽)から先導として動き後進していきます。この動作は猿(敵)
と対峙したときの回避術です。医学的には人間の心臓と腎蔵
(心腎連関)の機能が活生化します。動き俊敏の猿よりさらに
追いかけ追い越す、動物から、自然から学ぶ、今年も楽しく
万回練習しましょう。
皆様明けましておめでとうございます。
「廉譲堂太極山荘」も開所4年目をむかえ獅子像、練習場、
庭などが本部道場としての風格をかもし出しています。
皆様も地元で太極拳の講師を勤められ伝統太極拳の輪が
広がってきています。
今年はこの輪を更に広げ健康増進の一助となるよう活動
いたしましょう。
劉老師、拳友の皆さん 新年好。
3年前の初めての道場での新春交流大会を思い出します。
非常に寒く、参拝に訪れた禅寺の名刹、正眼寺は清めの水が
凍り使用できなかったが、天には昇竜の雲が浮び、帰り着いた
道場では、幻日(彩雲・太陽が複数現れる自然現象) を見る
ことが出来非常に清清しい思いでした。今日もその日に
劣らない快晴の、しかし暖冬が寒の入りをしてもまだこの暖かさ、
「冬練三九」にならないありさまですかね、うれしいような、
しかし心配な気候ですね。
今日の話は「謙虚の先を求めて 第三話」です。
*この続きは 別途ブログに続編として掲載します。
全員で伝統楊式太極拳、武式太極拳、楊式太極拳剣の総合練習
選抜チ-ムによる楊式太極拳剣
劉紅年会長による倒撵猴(dǎo niǎn hóu)の指導を受ける
清水静岡支部長による手締め
劉紅年会長による講演会
スペインで見聞した事を太極拳士として解釈し今年の活動に
当日は美濃加茂シティ-ホテルに全員が宿泊し懇談を深めました。
桃太郎伝説にあやかり厄除け祈願
桃太郎神社公園内の木曽川河川敷で早速初稽古
木曽川のさわやかな流れのように太極拳を行いました。
守俳が詠いました。
● 暖冬も 河原は寒し 初套路
● 桃太郎 私も行くと 套路見せ
桃太郎のように清廉潔白、鬼に金棒で今年も太極拳に精進
してまいります。
美濃加茂シティ-ホテルに戻り昼食懇談で全ての行事を
終了しました。
幹事の皆様お疲れ様でした。
2016年 申(新)年好!!!
申(新)年明けましておめでとうございます。
今年は太陽のように明るく楽しく情熱的に太極拳を学んで
まいりましょう。
そんな思いで新年をスペインで迎える事となりました。
何時でも何処でも太極拳・スペイン編
その1 「見聞」
①スペインを代表する建築家 アントニ・ガウディ作のBARCELONAに
あるサグラダ・ファミリアを見学、ガウディ没後100年にあたる
2026年完成との事であるが圧巻は建物の基礎をなす柱、建築様式、
紋様もさることながら柱が大地に根をはり天にそびえる様子は
太極拳の足・腰・手を彷彿させます。
②BARCELONA近郊のサンタ・マリア・モンセラート修道院付属大聖堂
(キリスト教の聖地とされている。) は鋸のような岩壁に覆われて
います。この奇岩がなんと人物の顔であったり猿の顔であったりと
見る人の心しだいで趣が変わります。本部道場「廉譲堂太極山荘」
の庭石と通ずるところがあります。
その2 「実践」
①グラダナに有るアルハンブラ宮殿横のオリ-ブ畑丘上で太極拳
②トレド近郊の金工象嵌細工の工房には金細工の他に刀剣が
陳列されています。この地方で作られた刀剣はスペインで
最高のものとされていたそうです。
早速手に取り太極剣の演舞。形、重さも中国剣とそっくりです。
③ラ・マンチャの小高い丘に並ぶ風車見学、360度の大パノラマ、
太極拳絶好の場所でさっそく「金鶏独立」 丘上に吹く強風に
もめげずに。
その3 「まとめ」
①マドリ-ドでフラメンコ見学
ギタ-演奏、歌もすばらしいが圧巻は踊り手の動き、足、腰、
手の表現は太極拳に通ずる、違いは表現される情熱が見る者の
心を捉えている、太極拳の究極は己を捨てる事、
正に陰と陽の世界です。
そして今回の旅のもう一つの目的であります、私の研究における
心の師である「サンティアゴ・ラモン・イ・カハ-ル
(Santiago Ramón y Cajal)博士(1852年~1934年没)の記念碑、
墓碑を訪れることでした。スペインの神経解剖学者として
ノ-ベル生理学・医学賞(1906年)を受賞し今日の神経科学・
神経解剖学の基礎を築き上げた巨人として位置づけられて
います。私の大学での研究テーマは胃腸管(第二脳―Second Brain)
のカハールの介在細胞Interstitial Cells of Cajal(ICC)について
行っています.
人間は正常な腸管のリズム運動維持をICC細胞が司っており、
腸管運動のペースメーカーとして機能しています.
ICC細胞が欠損すると機能性胃腸障害や過敏性腸症候群を呈し、
またパーキンソン病や糖尿病の病態にも関与していると云われて
います.
①マドリ-ド近郊のプラド美術館近くの公園にある記念碑を
訪れました。記念碑を囲む池に腰を下ろした瞬間水面に
一陣の風が吹きぬけ私に何か語りかけられた気がいたしました。
②マドリ-ド市内から地下鉄、タクシ-を乗り継ぎ墓碑に参拝いた
しました。
新年事始はスペインという情熱、太陽、地中海と「陽」の世界で
過ごし廉譲堂でパワ-アップした陰陽の太極拳を学ぶ自信の源が
できました。
皆さんと共に今年も楽しく、情熱を持って学んでまいりましょう。
23回伝統太極拳談議サロン
不老長寿 実と虚 第七話 廉譲堂太極山荘荘主
大人のためのファンタジ- 「人生夢の如し」
先日ある会合の懇親会で同席した方から今年も師走をむかえ1年が
経つのが早いですね、と声を掛けられ私も同感ですと答えた。
若かりし頃の1年は、千里の道を歩むが如く一日一日、朝から床に
就くまで様々な出来事を正面で受け、何とかこなし一日が終わる、
その繰り返しで大晦日をむかえたものです。年を重ねるごとに一日、
一月、春、夏、秋、冬がまるで本のページを指先でパラパラとめくり
読み終えた感覚がします。
一日の過ごし方が決して疎かになっているのではなく年の功をもって
思慮深く対応していると自負はしております。では一体何がその様な
感覚を起こすのでしょうか。
脳神経学的な見地はさて置き、少年期は日々全てが新しい出来事と
直面し判断、行動し経験を積んで行く過程であったと思われます。
学校での学習も、友達との遊びも、自然の変化も未知との遭遇かも
しれません。経験を積むごとに対応の仕方が累積、改善され応用力も
増してきます。人生の年輪が時間の距離を短くしているのかもしれ
ません。
太極拳を学ぶには練習時間の累積が必要だと劉会長から度々指導を
受けています。一挙手一投足を自分のものにするには先輩、師匠の
動きを模すことから始め、動作の経験を積むことにより身体の内面
から自然と動きが出来るようにする事です。
その過程は前述しまた人生そのものかも知れません。
私は太極拳と出会う前はジョガ-として毎日4km程度ジョギングを
していました。ある時、走っていると突然不思議な感覚が全身を
覆いました。それまで重たかった足が、乱れた呼吸が、破裂しそうな
心臓の鼓動がピタリと無くなり、軽やかな足、リラックスした呼吸、
走るスピ-ドも上がり自分は何処までも走れるのだと。驚きの経験を
しました。後にこれは「ランナ-ズハイ」で脳内物質のβ-エンドル
フィンが分泌されることにより陶酔感が起こった現象だと知りま
した。
では太極拳ではどうでしょうか、素朴な疑問ではあります。
医学博士で脳-腸相関(Gut-Brain interaction/axis)の研究をして
いる劉紅年会長によりますと太極拳運動により腸管表面粘膜の
セロトニンが活性化し幸福感が生じ48時間近くも持続するとの事
です。これを得るには持続した練習が必要です、なにしろセロトニン
が内因性で(人間は誰でも持っていますので)、活性化のためには、
自分が練習しないと;;;;;と詳しくは劉紅年会長にお願いする
として、いずれの現象も一朝一夕に現れるものでは無く、太極拳では
「只管打拳」まさに無我夢中で取り組まなければなりません。
(陰中有陽、陽中有陰、陰陽相済)それなりの練習経験・吟味時間、
師の教え等が必要です。
今年も「廉譲堂太極山荘」では皆様の太極拳に対する熱い思いで
様々な行事や練習、山荘内の草取り、竹林整備など身体を駆使して
一年を過ごすことが出来ました。
そして貴重な経験が蓄積できた事はこの上ない宝です。何故なら
時間軸が経験を積む事で短く感ずることが出来るからです。
言い換えれば少年期の1年は人生の熟達者では1日の感覚で過ごす
ことが出来るわけです。極端に言えば1年365日は365年と言える
わけです。
此処まできますと皆様は不老不死の仙人が住むと言われる中国
湖北省武当山の道士になれるのかもしれません。
2012年太極拳聖地への旅で皆さんと訪れた伝統楊式太極拳、
武式太極拳の故郷永年県がある邯鄲市に黄梁夢という寺院があり
その庭に「夢」と描かれた石碑があります。
芥川龍之介が黄梁夢という小説を書き邯鄲之夢として人生のはか
なさを描きました。
この話とは別に、私は現地のガイドさんから次のような説明を
聞きました。「夢」という字を上から分解すると「艹」これは
20歳を意味し人生では大人の仲間入りをして就職、就学の岐路に
立つ重要な時期です。次に「四」40歳を意味し人生では家族、
家庭、職場など人生で最も充実した時期です。そして「宀」60歳を
意味し職場では定年で働く人生の区切りです、これからは自分の
人生を自由に夢に向かって過ごすことが出来るのです。
更に「夕」80歳、90歳を意味します。人生の終焉で彼は家族、
知人らを前に楽しい人生を歩むことが出来ました、
「全て一瞬の夢の如し」と語ったと伝えられているとのことでした。
太極拳動作は「実」と「虚」を使い分け前の動作が今を演出し
次の動作へと繋いでいき連綿不断と続くのです。
まさに人生そのものではないでしょうか。
それでは皆様、2016年初夢で出会いましょう。
良い年をお迎えください!!!
今年の最終行事を峰俳、守俳の二人の俳人が詠いました。
峰俳
● 諸神を 拝し始まる 餅つき会
山荘内の熱田神宮、橿原神宮のお札の前で
ご挨拶をいたしました。
● てんこ盛り めし食べ始まる 餅つき会
● 七臼の 餅つき上ぐる 冬夏日
今年の異常気象、冬なのに夏日。
● 陰陽餅 みんなで丸めて 供えたり
● 取りたての セロリ香し 朝餉膳
● おもてなし ワイン焼酎 カニの鍋
餅つき前夜、翌日に備え食事会、皆さん盛り上がるなか、
NHK朝ドラ 主題歌 中島みゆき「麦の唄」のメロディーに
のせて
「廉譲堂 加油SONG」
大好きな太極拳
大好きな劉先生
いつも大切なことは
万回の練習を
私たちは学ぶ
楊式 武式 剣
めざす道のり はるかに
楽しく励みたい
守俳
- 丹田に 気斂のつもり 腹を引く
-
肩ゆるめ 打坐を決めて 南京錠
-
背筋を ピンと伸ばせば 美定まる
今回の練習大会は私にとって香厳撃竹(目から鱗)の思いです。
皆さん道場で己の未完成の技を研きましょう。
2015年 平成27年総括練習・餅つき大会
12月12日、13日にかけて一年の総括練習と来年に向けた志を込めた
餅つき大会が開催されました。
太極拳の基本である大地の力を借り足、腰、手の動作が着実に身に
ついている様子が伺えます。これも日々練習、暑さ、寒さも乗り
越えて鍛錬された成果の現れです。
今回は劉会長から「高探馬帯穿掌」の動作について徹底的に指導を
受けました。
動作は単にその動きをこなすだけではなく、動作の前後左右、上下が
次の動きの貯め(蓄勁)を作る重要性を強調されました。
一同更に進歩できたようです。
続いて劉会長の美濃加茂道場三周年回顧 (Highlighte)と今年一年の
エピソ-ドをプロジェクタ-の写真を用いて振り返りました。
様々な行事で生徒皆様が活き活きとした表情が印象的です。
更に会長から武式第二代李亦畬宗師が著した廉譲堂太極拳譜に
ついて貴重な講演を頂きました。
形於手指。最後に形(カタチ)を整えるのは手です。
明日の餅つきの形を大いに左右する。
翌日の餅つきに備え当日夜は餅米30kgの米とぎ、水につけ置き,
早朝に水切りと、夜もいとわず作業となりました。
もちろんその前には蟹すき、霜降り牛肉水炊きなど豪華な晩餐で陽気
を養ってはいます。
いよいよ恒例の餅つき開始です。
薪で火熾し、餅米をセイロで3段ごと蒸し合計7セイロ、杵でこね、
餅つき開始です。
アンコロ餅、ヨモギ餅なども取り混ぜ、皆で楽しく餅を丸めて
団子にします。
一番重要な太極拳陰陽図のお供え餅は会長自ら太極拳の技「按」
(形於手指)を用いてふっくらと仕上げていきます。
火の番も重要な仕事です。
最後に餅を均等に四角く切っていきます。
皆様お疲れさまでした。
来年も健康長寿を目指して練習しましょう。
良い年をお迎えください!!!

道場開所三周年記念大会に思う 安井推進部長
道場開所三周年おめでとうございます。「3」という数字は習い事、
修行するものにとって非常に大切な数字です。三日坊主、石の上
にも三年とあります。中国の故事にも
l 士別 三日 即更刮目相待(看) 呂豪(東漢・呉)
l 三年 不蜚不鳴 楚:荘王 (春秋戦国)
中国の故事についてはまた別の機会にお話したいと思います。
3日、3月、3年、 太極拳は30年? 「3」は節目の数字です。
「3」をテ-マに太極拳の神髄(哲学) 「謙虚」の先を求めて第二話
「中国の神話に学ぼう」を私の独断と偏見のもとお話したいと
思います。
中国の神話は3つのお話にまとめられています。劉老師を始め
皆さんは、そんな馬鹿なと、お思いでしょう、多くの中国の
少数民族はたくさんの神話を残しております。しかし早くから
文字(漢字)文化が発達した漢民族は夏、殷、周、秦、漢・・・・・・
以前の神話の時代を太古、三皇、五帝、と十八史略という歴史書に
編纂しております。そして、その三つの神話はまさに太極拳の哲学、
老荘思想の「道」であり太極観です。それは
1. 盤古 天地創造 無から一を(太極)を生ずる。
2. 羿 太陽を射る 1は2を生ずる(陰陽のバランス)
ある時は,天に10個の太陽が現れた。天帝は羿と妻 嫦娥を地上に
送り、正常に戻すよう命じました。羿は9個の太陽を続々と射落としま
した。射落とされた太陽の精は三本足の烏でした。八咫鳥として
サッカ-Jリーグのシンボルマ-クとして使用されています。
日本では打ち落とされた太陽がまた天に戻らないようにと五重塔の
上に九厘の輪として納められています。その後も地上で活躍した
羿夫妻は、人間として老いを、死を感じもう一度、天に戻りたいと
思い、不老不死の薬を求め諸国を旅し、やがて、西遊記で知られる
孫悟空が閉じ込められたという西の果て崑崙山に住む西王母という
女神に出合い、不老不死の薬を手にしました。西王母は羿に
「この薬は 羿夫妻が残された最後の薬です。二人で吉日を決め
飲みなさい、そうすれば地上で不老不死が得られるよ。
一人で飲むと天に昇るよ」
3. 嫦娥 天(月) に昇る。
早く天に帰りたいと思っていた 嫦娥は、羿が出かけている時、
一人で薬を飲んでしまい、一人月に帰ってしまいました。
しかし月には夢見た宮殿はなく、桂の木一本と、薬をついている兎が
いるだけでした。やがて嫦娥は醜いガマに変わったという話が
残っています。ここで一句
● カグヤ姫 (嫦娥) 昔をしのび 我忘れ。 娥→女
己の欲だけを願った結末です。
以前 劉老師からお話がありました。薬は後から読めば
「リスク」 です。
自分自身の努力で健康寿命を伸ばす大切さを教えています。
まさに太極拳の薦めであります。普及です。潸潸と降る雨
(陰の時、修行の時)から燦々と輝く太陽 (陽の時、一人前) になる
長い道程り、努力が必要ということを太極拳の修行が教えています。
太極拳のパワ-は指先に表れると言われます。
力を整える (勁整) は足・腰・手です。
謙虚に大地の力を借り 足から手へ送ります。その道中は、
大地の力を脚根で受け腿 ~ 胯 ~ 腰 ~ 背 ~ 肩 ~ 腕 ~ 指へ
と伝達されますが、なかなか指先に明かりはともりません。
劉老師の教えでは 真拳
拳打千篇 自然熟 やっと道が整備された。
拳打万篇 神理現 やっと指にパワ-が出る
道場は 心・技・体 を鍛えるところ、 では、どうやって?
謙虚の先を求めての第一話で「禪縁」 劉老師との出合い、
太極拳との出合い、そして仲間との出合いの話をしました。
「縁」を「円」に「輪」に広げていきましょう。
3は万物を生じる始めです。無限大の可能性を求めて「共勉」
一人者なく、家族、仲間、劉老師と一緒に努力しましょう。
3年が過ぎた頃、己の未熟さに気付き、人に教えることで悩んで
いた時、劉老師が色紙に書いて私に下さった言葉です。
2003年3月 私が太極拳を始めて3年3か月たった頃です。
色紙には「拳中有路勤為径」とありました。休まず勤勉に努力
すれば、おのずと道が見えてくるのです。
そしてこの言葉は 李光藩老師の兄弟弟子の李迪生老師の言葉と
今日知りました。
皆さん、それぞれ一人じゃない、共に楽しく止むことなく
歩み続けましょう。

開所3周年記念大会を二人の俳人が詠いました。
峰俳
道場三周年記念おめでとうございます。
もみじ晴れの佳き日の式典に参加できて幸せでした。
l 蔵鷹閣 みかん色づく 三周年
蔵鷹閣の深い意味は知りませんが(歴史、いわれ等…) 素敵な
固有名詞で俳句に使用させて頂きました。
l 三の字の 図表祝辞詞や もみじ晴
恒例の安井先生の図表祝辞、熱がこもっていました。
三日、三ヶ月、三年….
l 雲手の 流れる手元 綿虫飛ぶ
三年前の道場開所式で祝辞を述べる神本先生の白髪のまわりを
ふわふわと綿虫が飛んでいた事を記憶しています。小さいけれど
風情ある虫で、私の育った信州では雪虫と呼んでいました。
初冬に発生する虫ですね。
「太極拳のことを綿拳とも呼びます。何かの縁では」
l おかげさま 足腰まめで 三周年
l ありがたや 道場みかん 配らるる
びっくりポン、道場みかんの豊作、両手でミカン様を、
匂いをおしいただきました。
道場歴史のすそのが益々広がってゆきますよう祈念いたして
おります。
守俳
小雨降る朝もやの中、鬼岩公園の中腹にある関の岩屋へ登り
双重から単軽へ、ひたすら金鶏独立を練る。
l 君知るや 健康寿命 片足に
l 小雨降る 鬼岩登る 拳友強し
l 鬼岩で 小雨降る中 金鶏練る
l 岩の上 心ひきしめ 足を上げ
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伝統楊式太極拳第5代伝人
伝統武式太極拳第6代伝人
中国伝統文化の華である伝統太極拳の普及と継承を目的とし2000年9月名古屋にて設立しました。
楊式太極拳創始者の楊禄禅先師は晩年弟子たちを前に太極拳の究極の目的を話しました。
弟子たちは秘伝の技の伝授を期待して集まっていたが先師の言葉はく「詳問用意終何在,延年益寿不老春」と答えたそうです. 日本語で太極拳の最終的な目的は,「アンチエイジング,心身ともの健康の実」であると。
司馬遷の「史記」によると紀元前3世紀、中国秦の時代に始皇帝の命を受け徐福以下3,000人の童男童女が東方(韓国、日本)に不老不死の霊薬を求めて船出しましたが霊薬は見つかりませんでした。
しかし、現代不老長寿の術はあります。それは太極拳です。
歴史のロマンと現代社会を生き抜く術を学びながら医学的効用について解明を図ってまいります。
医学博士会長 劉 紅年