2016年実りの秋・表裏一体
実りの秋は我々人間だけではありません。
これから厳しい冬に向かって動物たちも蓄えの時期です。
今年も廉譲堂太極山荘ではイノシシが大活躍し、花壇や畑を耕し、
荒らして頂きました。
太極山荘の象徴である陰陽模様の花壇も見事にひっくり返されました。
そこで登場したのが新請負人衆です。
安井守推進部長を団長にくの一衆とプロの庭師を伴い修復作業に
取り掛かりました。
陰陽模様は「龍のひげ・蒼龍」、「黒龍」で構成されています。
被害の大きい黒龍を植え替え、見事に完成です。
併せて枯れてしまった「コウヤマキ・高野槙」を植樹し今回の使命を終えました。
草取りに活躍する「くノ一」衆
そんな様子を守俳が詠いました。
道場に 黒龍降りて 精気満つ
安城市歴史博物館・青空太極拳
「まねる・うつす・つたえる」
10月22日 安城市歴史博物館庭園で青空太極拳のイベントが開催されました。
50名を超える参加者が独特の雰囲気を醸し出す石のモニュメント前の
芝生を踏みしめ、小川のせせらぎ、小鳥のさえずりを聴きながら太極拳を楽しみました。
初めて体験される方も身も心も太極拳の魅力を感じたようです。
最後に参加者最年長者 91歳の神本守行先生が長寿の秘訣を話されました。
合わせて太極拳で不治の病を克服された皆さんが元気な姿でお話し
されました。
太極拳終了後、歴史博物館で開催されている聖徳太子絵伝模写完成
記念特別展を学芸員の説明を聞きながら鑑賞できました。
驚いたことに特別展のテーマは「まねる うつす つたえる」でした。
安城市本證寺(ほんしょうじ)に伝わる重要文化財聖徳太子絵伝を
広く紹介するために模写を作成し公開していました。
我々が学ぶ伝統楊式太極拳、伝統武式太極拳も継承し、普及する
ことで皆様の健康作りを目指す事が理念です。この理念を達成する
には正に「まねる うつす つたえる」がキーワードです。
今回も実り深い秋の収穫となりました。
棚田で田植え in 美濃加茂里山原風景 PART5
今年の5月田植えから草刈り、稲刈りと半年に亘り報告させて
頂きました「棚田で田植え in 美濃加茂里山原風景」も最終回を
迎えました。
10月15日 秋晴れの晴天の下、脱穀作業です。田植えは幼少の頃、
経験した程度の生徒皆さんが自然の中で、太極拳で養った身体の動き
を実践出来る場となり正に「晴耕雨読」「忙時耕田、閑時造(練)
拳、教弟子児孫、成龍成虎任方便」
陳式第一代「陳王廷」祖師の言葉の一麟を学ぶ貴重な6か月でした。
勉さんのお父様が脱穀機のエンジンを始動させる様は長年培った身体の動きが自然と表れ太極拳の技「進歩栽捶」そのものです、勁整が見事に表現されています。
太極拳で重要なキーワードは「変化」、「流れる」ことです。
今回の貴重な体験は僅か6か月ではありますが季節の変化と共に
人生が流れ変化するが如く稲が育つ様子を学ぶ事が出来、人生を
豊かにすることに感謝いたします。
実りの秋・稲刈り
棚田で田植え in 美濃加茂里山原風景 続編 Part 4
今年は天候不順で雨の降る日が多く稲刈りのタイミングに苦労します。
10月1日(土) 曇り空のなか稲刈りを行いました。5月の田起こし、
代かきに始まり田植え、草取り、害虫駆除と勉さんのご両親、
生徒の皆さんの奮闘で稲刈りまでこぎつけました。
勉さんと協力者の皆さんで稲架けを組立て、生徒皆さんで先ずは
手刈を行います。残りはバインダ-で刈り取りました。
刈り取った稲をわらで束ねて稲架けに架けていきます。
生徒皆さんの楽しげな雰囲気が棚田の景色に溶け込み正に実りの
秋本番を迎えています。
そんな様子を守俳が詠います。
● 久しぶり 棚田に降りて 足とられ
● 刈り終えて 思いはすでに 餅つきか
● 棚田にて 泥にまみれて たわむれる
実りの秋は栗ひろいから始まり、稲刈り、
10/9は平田寺の黒池龍神大祭、
10/22は安城歴史博物館での青空太極拳、
来月は「廉譲堂太極山荘」開所四周年記念大会そして12月には
棚田で収穫したもち米で奉納餅つき大会と目白押しです。
我々太極拳者も1年の練習成果が実りを迎えるときです。
催しは順次報告いたします。
2016年 実りの秋・山栗収穫
廉譲堂太極山荘では山栗の枝もたわわに実り重みに耐えかねた
イガ栗が音を立て落下していきます。収穫するにはイガとの
痛み分けが大変です。
そこで登場したのが前回報告した「新請負人現る」です。
平さんご夫妻を団長として、井之口さん、のり子さんの登場です。
山栗の落下地点にネットを張り一網打尽に収穫する企てです。
結果は見事に的中、一週間程でかごに溢れんばかり、イガから実を
取り出す作業は満面の笑みでした。
横では彼岸花・曼珠沙華が真っ赤に微笑んでいました。
そんな様子を「守俳」が詠いました。
●栗のイガ 痛さ忘れる 実りかな
●幸きたる 道場の庭 栗ひろい
●我が成果 みくらべ楽し 栗の粒
第29回伝統太極拳談議サロン 学自修 第三回 H・Sさん
(Kさんとの出会い)
悪戦苦闘&試行錯誤を繰り返し、劉紅年先生の指導のもと、次第に太極拳に目覚めていく姿を赤裸々に綴ります。(今回は3回目となります。)
本来なら、劉先生に内容を確認して頂いてから書くのが筋ですが、あえて、日ごろ心に思っていることをそのまま書きます。従って、不適切な表現が散見されると思いますがご勘弁ください。
当初、「知っていることとは」という記事を書く予定でしたが、拳友の皆さん(ほとんどが先輩ですが)の一言や励ましによって、太極拳人生に明かりがさしたという話を書きます。
名古屋駅近くにあった本部道場に通い始めた頃のことです。
傘下にある教室の会員が一堂に集まり合同練習会が名古屋で開催されました。終了後に懇親会が中華料理店で開催され、私も初めて出席しました。丸いテーブルの隣席に座られた女性の方(Kさんとさせていただきます)とお話をすることになりましたが、人と話をするのが苦手だったこともあり、話題に困り、心に思っていることをそのまま正直に話すことにしました。Kさんとは一度もお話をしたことがありません。もちろん名前も知りません。道場で顔を合わせていたと思いますが挨拶すらしたことがありません。
私は、「61歳という高齢で太極拳を始めました。太極拳を上手くなろうと努力しても、高齢のため体力の低下の方が早く、上手くなることができません。その上、2年前に大病を患い救急車で病院に運ばれ絶対安静の状態で長期入院をしていましたので、体力と脚力がなくなり、現在でもゆっくり歩くのが精一杯です。おまけに頭に動脈瘤が残っていますからいつ破裂するか常に不安を抱えています。もう少し早くから太極拳を始めていたらと悔やんでも悔やみきれません。」と話しました。
Kさんは私の話を静かに聞いていましたが、「太極拳を始められたのが遅かったことを後悔されているようですが、本物の太極拳の良さが分かる年齢になって始められたからこそ、熱心にやってらっしゃるのではないですか。もし、もっと若い頃に始めたとしても、今ほど熱心にできないかも知れません。体力に不安があるからこそ、いろいろと工夫や努力をされているのではないですか。劉先生は出会いを大切にされます。61歳になって、劉先生が指導される本物の太極拳に出会ったことに感謝して取り組まれたらいかがでしょうか。」と話されました。
(失礼ですが)Kさんは控えめで、あまり目立たない印象でした。そして一度も話をしたことがないどころか挨拶もしたことがない間柄なのに、入会したばかりの私を「熱心で努力家だ」と見ていたことに驚きました。そして、Kさんは見たところ、年齢は私より二回りぐらい若いと思いますが、おっしゃっていることは正しく、「なるほど」と納得せざるを得ませんでした・・・・・・。
この話しを聞いて自分の愚かさに気付きました。
劉先生が指導される伝統太極拳は、簡単に出来るものではありません。まずは焦らず、試行錯誤を繰り返しながらも、長いスパーン(生涯)をかけて取り組むことにしました。以前は、気持ちにゆとりがありませんでしたが、現在は楽しく感じられるようになりました。
いずれにしましても、生涯をかけて取り組むことができる程の「奥深さと魅力を秘めた本物の太極拳」に巡り合えたことは、私の人生とって素晴らしいことであり、大きな幸せでもあります。Kさんのおっしゃるとおり、こうしたことに「感謝の気持ち」を持つことは大切です。それが「謙虚」にも繋がると思います。Kさんとお話ができたことは、私にとって大きな「進歩」となりました。
まだまだ未熟ですが、「現在の私があるのはKさんのお陰」と感謝しています。今でもその時の様子は鮮明に覚えています。現在は、Kさんに会えば必ず挨拶をしています。実は、Kさんの方から先に(お年寄りを励ますように)声を掛けてくれますが。(Kさん、いつまでも気に掛けて頂きありがとうございます)
以前、このことを劉先生にお話したことがあります。劉先生からKさんのお名前を教えて頂きました。そして「Kさんは苦労された経験があり、お話に説得力がありますね。」ということも。
第28回伝統太極拳談議サロン 学自修 第二回 H・Sさん
学自修(劉先生登場)
悪戦苦闘&試行錯誤を繰り返し、劉紅年先生の指導のもと、
次第に太極拳に目覚めていく姿を赤裸々に綴ります。
(今回は2回目となります。)
本来なら、劉先生に内容を確認して頂いてから書くのが筋ですが、
あえて、日ごろ心に思っていることをそのまま書きます。従って、
不適切な表現が散見されると思いますがご勘弁ください。
平成22年10月にNHK教室に入り、劉先生に直接指導を受けることに
なります。さらに半年後からは名古屋駅近くの本部道場でも指導を
受けることになります。いよいよ劉先生が本格的に登場してきます。
毎回、劉先生のお言葉をノートに書き留めていました。
(4年半ぐらい)
日付と場所(教室名)、先生のお言葉を黒のボールペンで
記載します。それに対する私の考えを赤のボールペンで書きます。
ノートを開くと、赤い文字でびっしりと試行錯誤した経緯
(苦悩した様子)が綴られています。
今、見ると幼稚。でも、それがあるから現在がある。
私の考えを記載するときのタイトルは「学自修(がくじしゅう)」です。
これは私の「連載記事のタイトル」にもなっています。
「学自修」というのは、楊式太極拳の先人で鄭曼青(てい・まんせい)という有名な方の著書「太極拳自修新法」から「自修」という字を引用し、頭に「学ぶ」という字をつけました。
つまり、「学自修とは、自らの練習(修行)で学んで得たこと。」という意味です。
太極拳は、足や手の形、その動かし方について、名前(太極拳用語)がついています。
足や手の形、その動かし方を口や文章で表現すると長くなりますが、用語を使えば、わずか二文字(まれに三文字)で表現することができます。よく使うものだけでも覚えておくと便利です。また劉先生のお話しを聞くときにも役立ちます。
例えば、ある日、劉先生が「チョウチン」と言われたことがあります。これだけでは意味は分かりませんが、用語を知っていれば「円襠(イェンダン)」だと気付きます。「円襠」の意味が分かれば、劉先生が何を言われたか想像できます。
また、太極拳には方角があります。普段、道場や教室では使いませんが、知っていると、これも便利です。また、足、腰、肩、顔がどの方角に向いているかは大事です。しかも微妙に変化します。方角の意識があると、細かい動きにも注意を払うようになります。
ところで方角に関して、当初からずっと疑問に思っていたことがあります。
楊式太極拳には、三代目の著書と言われる「太極拳体用全書」という秘伝書があります。そこには85式の套路の動きと要点などが細かく書かれています。(和訳されたものでも、とても難解で、中身はまるで分かりませんが。)
問題は蹬脚(ドンジャオ)です。(和訳書を基に要約しますが)蹴りだす方角は東または西です。軸足のつま先は東南、東北、西南、西北のいずれか(つまり斜角の方角)を向くと書かれていました。それは両足の角度が45度に開いているということです。先人の古い写真を見ても、中国の名だたる方々の動画を見ても45度に見えます。
ところが劉先生の動きは、蹴りだす方角は東または西で同じですが、軸足のつま先は南または北を向いています。つまり両足の角度は90度に開いているということです。
「劉先生はなぜ90度なのか。」
3年ほどして自分なりの考え(まだ幼稚)に基づき、劉先生にお尋ねしたことがあります。
劉先生は、笑いながら「ダイタイネ」、実の足について考えみましょう!・・・
と答えられました。つまり「正確に90度ということではなく、概ね90度ぐらい。」という意味と思われます。ここで重要なことは、「両足の角度が90度に開いている。」ことを否定されなかったという点です。
その後もずっと疑問に思っていましたが、最近、漸く(ようやく)、自分なりに結論を見つけることができました。(正しいかどうか別にして)あくまでも個人的な見解ですが、右足を上げる場合を例にして書きます。その時に、右足(虚の足)を上げようとすると、45度の方がやり易い。一方、その時に、右足(虚の足)を上げない(つまり右足を動かさない)で、上げる場合は必然的に90度になります。理由はいたって簡単です。
伝統太極拳をやっている方ならば、誰でも知っていることと思います。(他人が見たら両者は同じように見えますが。)
つま先の僅かな角度の違いですが、ここに至るまでに7年もの歳月が掛かりました。
劉先生の素晴らしいところは、「固定概念にとらわれることなく、
自らの経験で得たことを基に指導されていること。」と思います。
(このことは特に力説したいですね。)素晴らしい先生に指導を受けられて幸せに思います。(決して、お世辞ではありません。)
今回はここまでとします。
次回は「知っていることとは」について書きます。
(乞う、ご期待を)
学自修(はじめに)H・S
私は平成22年に61歳で太極拳を始めました。
悪戦苦闘&試行錯誤を繰り返し、劉紅年先生の指導のもと、次第に太極拳に目覚めていく姿を赤裸々に綴ります。(連載記事となります。)
初めにお断りします。
本来なら、劉先生に内容を確認して頂いてから書くのが筋ですが、あえて、日ごろ心に思っていることをそのまま書きます。
従って、不適切な表現が散見されると思いますがご勘弁ください。
ネットで北名古屋市の平田寺で楊式太極拳の教室がオープンされることを知り、入門したのが、私の太極拳人生の始まりです。
指導される先生は、劉先生の1期生で70歳ぐらいの女性の方です。
太極拳の套路(とうろ)を覚えるのに、かなり苦労しました。套路名称を書いた紙を常に持ち歩き、寸暇を惜しんで、それこそ四六時中、夢中で暗記しました。
動作については、駐車場で先生が到着されるのを待ち、先生が見えると、飛んで行って教えを乞いました。(真夏の炎天下でもお構いなしに。)
質問攻めに遭われて、先生も災難だったと思います。(先生、ごめんなさい。)
先生には随分と迷惑をかけましたが、どうゆう訳か(妙に)可愛がっていただきました。
細かいところにも、個人的によく注意をしていただきました。(お陰で、上達は早かったと思います。)
ある時、先生から(これも個人的に)、A4サイズの紙を半分に切ったぐらいの、小さな紙切れを1枚頂きました。
そこに書かれていたのは、「太極拳十三勢(たいきょくけん・じゅうさんせい)」です。
「太極拳十三勢」とは、「易経」の思想に基づき、最初に「太極拳」という名前を付けた
といわれる王宗岳(おう・そうがく)という方の著書「太極拳釈明(たいきょくけん・しゃくみょう)」に書かれています。太極拳の基本となるものです。
恐らく、私が入門する前に行われた、劉先生による太極拳講義の資料と思われます。
あくまでも私の「個人的な見解」ですが、
劉先生は、「太極拳十三勢」を過去の固定概念にとらわれることなく、独創的な視点で解説されているところが素晴らしいと思いました。
具体的には、(表現が適切でないかもしれませんが)人体の構造を使って、分かりやすく図解している点です。
言葉で書けば簡単ですが、ここに書かれていることが、(正しいかどうかは別にして)自分なりに、太極拳をやっている中で、自然に頭に浮かんでくるようになるのに6年の歳月が掛かりました。
あまり関心のない方にとっては単なる紙切れにすぎないですが、私にとっては大切な宝物となりました。(先生、とても感謝しています。)
ところで、先生のお薦めもあり、半年経った平成22年10月にNHK教室に入り、いよいよ劉先生に直接指導を受けることになります。
さらに半年後からは名古屋駅近くの本部道場でも指導を受けることになります。
今回はここまでとします。
次回以降に、いよいよ劉先生が本格的に登場してきます。
乞うご期待を
第26回伝統太極拳談議サロン
大人のためのファンタジ- 「七夕に願いを込めて」 荘主
「殿、殿ォ-」 ついに完成いたしましたぞ、我ら北斗七星群から
蒼色に輝く地球とやら言われる惑星を覗く大望遠鏡の完成です。
早速覗くとするか。はて、奇妙な一団が不思議な光景ではないか?
なにやら笹に短冊をさげて、片足で立っているではないか、
聞くところによりますと地球では七月七日に短冊に願いを込めて笹に
飾るという風習があるとのこと。調べたところ我ら北斗七星群の
琴座、鷲座がこの日に天の川を挟んで最も輝くことになぞらえた
ロマンチックな「おりひめひこぼし伝説」が作られたそうです。
それでは彼らのポ-ズは何なのか?
太極拳とやらの動作かと? 太極拳とは何ぞや?
中国発祥の武術、健康術として知られているようです。
中国の大河長江流域が起源とか、我ら天の川と似ているようだ。
それでは毎年同日に大望遠鏡で彼らの成長を覗くとしよう。
第25回伝統太極拳談議サロン
(3)前賢者の言葉に学びました。」
輪が和となり大きく発展してきました。
気がつきました。「明珠在掌」です。
で終わりました。
「更上一層楼」です。そこで次のテ-マを考えました。
含まれていますよ、とのお話でした。そこで全ての套路名称を写書、
実技から学び、五、七、五の句にまとめ全て踏破する目標を定めました。
今月の句は封印います。全套路踏破した時、もう一度考え、
今日の思いと見比べたいと思っています。
池で糸を垂らして待つヘラ鮒釣りがあるよ、これこそ正に楊澄甫
大師の十訣「動中求静」か武禹襄大師の「敷」の教えか、
劉老師からは剣の先の集中力不足と一蹴されました。
「曲中求直」の教えです。
最後に、劉紅年老師のNHK出演を記念して一句。
これは正に「三環套月」の心の顕われか。
2016年5月22日 美濃加茂の棚田で太極拳生徒さんによる
田植えを行いました。地元の勉さん、ご両親から水田を
お借りし懇切丁寧な指導の下、一部手植えに挑戦です。
棚田の場所は林道を分け入った森の中に在り、正に桃源郷の
風情です。
皆さん田植えは幼少の頃に見聞した程度で初めての体験です。
手植えも太極拳の技「海底針」「金鶏独立」を使った別名
「棚田太極拳」を楽しみました。
勉さんのお父上は83歳、お母上は79歳ですが現役です。
お父さん曰く
「70年以上に亘って田植えをしているが,満足していません」
との事こと。正に達人の境地です。我々太極拳を学ぶ者もこの
心意気を大切にしたいですね。
これからも、草取りなど愛情込めて手入れをしていきます。
実りの秋の収穫が楽しみです。もち米を植えましたので
年末の餅つき大会に供します。
2016年5月14日 春季交流大会が日本碍子ホールで開催されました。
初夏を思わせる夏日ではありますが100名を超える皆さまにご参加頂き
盛大な交流大会となりました。
先ず初めに劉紅年会長からご挨拶を頂きました。
皆様のお元気なお姿に改めて伝統太極拳の日常生活への必要性を再認
識するしだいです。今回は3つのキーワードでお話しさせて頂きます。
一つは「健康増進」在り来たりの言葉ではありますが実現には努力が
必要です。
二つ目は「アンチエイジング」超高齢化社会を迎えた日本では健康で
長寿を迎える事が重要なテーマです。
三つ目は伝統太極拳の継承・普及です。
全てに通ずる事は「伝統太極拳を日々、楽しく生活の一部として
練習することです、そして謙虚に太極拳の輪を広め充実した日々を
送りましょう。
続いて長谷川顧問よりご挨拶頂きました。
伝統太極拳を継続することの大切さを述べられました。
続いて安井推進部長よりご挨拶頂きました。
「謙虚の先を求めて、第2段」のお話しをされましたが、内容が
濃いので別途、「伝統太極拳談義サロン第25回」として報告いた
します。
美濃加茂の道場では昨年末より楊式太極拳剣の写書が始まりました。
剣の套路名称では、中国の歴史、文化、思想、太極拳剣の心が
含まれているとの劉紅年会長からの教えです。楊式太極拳剣には
多くの動物、神獣が出てきます、自身で数えてみてください。
楊式太極拳剣には秘伝、宝ものがいっぱい潜んでいます。
楽しく勉強しましょう。
続いて安城神本先生よりご挨拶頂きました。
先日、安城西部福祉センターで講演会をさせて頂きました、
テーマは生涯スポ-ツと健康寿命延伸です。
毎朝伝統太極拳を皆様と練習することで91歳の私がお手本となり元気
な毎日を幸せに過ごす秘訣をお話しいたしました。会場には200名を
超える方が熱心に聞きいっていました。これも此処に集う皆様と
伝統太極拳に出会い、練習できる事に感謝し、継承・普及に取り組ん
でまいります。
生徒代表小島さんのご挨拶
10年以上太極拳を通じて健康な体になりましたとの健康談。
各チームに分けた演武披露
劉紅年会長による指導風景
長谷川名誉顧問による総評
清水浜松支部長による手締め
その後、場所を金山中華料理「豫園」に移し、「医食動源」
反省会にて全ての行事を終了いたしました。
幹事の皆様お疲れ様でした!!!
NHKテレビ初出演
2016年5月10日放送「さらさらサラダ」
太極拳で”腸“能力アップ,多くの皆さまの応援を
頂き無事放送されました。
キャスターの山本志保さん、平松伴康さんとご一緒に
伝統楊式太極拳をアレンジした「さらさら太極拳」、
別名「セロトニン太極拳」を演武しました。
本番の様子は写真撮影出来ませんがリハーサルの様子を
写真でご覧ください。
緊張感が漂う中、楽しく準備が進んでいます。
丹田を中心とした太極拳運動で腸管のセロトニンが活性化し
幸福感が増してくる様子を説明しています。
近年は「脳腸相関」として研究されています。
5月を迎え、新学期、新しい職場など不慣れな環境で
ストレスが増す時期です。
伝統楊式太極拳・私が名付けた別名「セロトニン太極拳」
を行うことで、楽しく充実した日々を過ごしましょう。
NHKテレビ「さらさらサラダ」生出演
5月10日(火)11時30分から12時00分 NHKテレビ生放送
「さらさらサラダ」に我が会 劉紅年会長が出演します。
太極拳で腸能力アップ、キャスターの皆様と実演します。
是非ご覧ください。
http://www.nhk.or.jp/nagoya/salad/
会場は名古屋地下鉄栄駅近くのNHK放送センター1階です。
宜しければ直接会場へ応援に来て下さいね。
2016年 お花見太極拳練習会
4月10日 美濃加茂「廉譲堂太極山荘」では満開の桜の下、
太極拳の練習会を開催しました。桜吹雪が舞う中、
太極拳に励む皆さんの練習風景を紹介します。
隣接の湖畔は桜並木で湖面と落下した花びらが何とも言えない
コントラストを演出しています。皆で食後の散策を楽しみました。
午後は写書教室、会長より「剣の十三勢」について詳しく
説明を受け全員で太極剣51式の套路名を書しました。
早速実践です。心技体考えるだけではなく身体でどれだけ
表現できるのか、 楽しみです。
本日を振返り二人の俳人が詠いました。
守俳 風が舞ひ 花びらひらり 極意見せ
道場に 笑顔満開 花の宴
栄人俳 失ひしもの いろいろや 散る桜
雪月花 わけても夜の 池に花
太極拳理論については名家の先師の方々が著述を残して
おります。なかでも腰の重要性について必ず述べられています。
武式太極拳初代の武禹襄先師の「太極拳論」の中では
「其根在脚、発腿。主宰于腰、形于手指」
(根は脚にあり、腿に伝わり、腰で主動し、形は手指に現れる)
作者不明 「十三勢歌」の中では「命意源頭在腰際」
(太極拳の命の源は腰に有り)
楊式太極拳第3代 楊 澄甫先師の「太極拳説十要」口述では
「松腰」、「虚実変化皆由腰転動、故曰、命意源頭在腰際」
いずれも腰の動きが虚実を分け変化することの重要性を述べて
います。
劉 紅年会長からは常々「足・腰・手」と指導を受けるなかで、
丸太を腕の上に乗せ重みを感ずることで手先導を防止する練習を
しておりました。
そこで 新請負人団長の山根さんがペットボトルの空容器に
砂をつめ丸太の代わりの練習具を作成し全員が同時に体験
できるように工夫されました。
この道具の絶妙なところは中の砂が腰の動きで微妙に流れ
変化することです。このわずかな動きを感ずることも重要な
ポイントです。
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伝統楊式太極拳第5代伝人
伝統武式太極拳第6代伝人
中国伝統文化の華である伝統太極拳の普及と継承を目的とし2000年9月名古屋にて設立しました。
楊式太極拳創始者の楊禄禅先師は晩年弟子たちを前に太極拳の究極の目的を話しました。
弟子たちは秘伝の技の伝授を期待して集まっていたが先師の言葉はく「詳問用意終何在,延年益寿不老春」と答えたそうです. 日本語で太極拳の最終的な目的は,「アンチエイジング,心身ともの健康の実」であると。
司馬遷の「史記」によると紀元前3世紀、中国秦の時代に始皇帝の命を受け徐福以下3,000人の童男童女が東方(韓国、日本)に不老不死の霊薬を求めて船出しましたが霊薬は見つかりませんでした。
しかし、現代不老長寿の術はあります。それは太極拳です。
歴史のロマンと現代社会を生き抜く術を学びながら医学的効用について解明を図ってまいります。
医学博士会長 劉 紅年