第31回 伝統太極拳談義サロン
大人のためのファンタジ- 初夢に願いを込めて
廉譲堂太極山荘 荘主
時は悠久元年、故宮紫禁城宮殿内に世界各国の科学者、文化人が参列し徐福賞の授与式が華やかに開催されました。
劉紅年会長はじめ廉譲堂太極拳会メンバ-108名が始皇帝からメダルの授与を受けるべく入場していきます。荘厳な「魚舟唱晩」が演奏される中、始皇帝から108名全員にメダルが渡されていきます。始皇帝から次のようなお言葉を頂きました。
「未だ不老不死の霊薬は見つかってはおりませんが皆様方が広められた不老長寿の術、太極拳で人類は明るく元気な世界へと変わりつつあります。これらの功績を称えメダルを授与いたします。」
劉紅年会長から「本日の栄誉ある式典に参加することができ誠に感無量でございます。
思い起こせば今から数百年前の平成28年12月11日に日本で太極拳を指導しているとき、大隅良典栄誉教授がノ-ベル医学生理学賞を受賞し、その後の
会見では、「オートファジーは、必ずがんにつながるとか、人間の寿命の問題につながると確信してこの研究をはじめたわけではない。基礎的な研究というものはそのように展開するものだということを理解してほしい」として、基礎科学の重要性を再三強調。さらに、「“役に立つ”という言葉が、とても社会をダメにしていると思う。本当に役にたつのは、10年後か20年後か、あるいは100年後かもしれない。社会が将来を見据えて科学を一つの文化として認めてくれるようにならないかと強く願っている」と、科学に早急な成果を求めがちな風潮を批判しました。
このスピ-チを聞き私たちが日頃取組んでいる伝統太極拳の継承・普及で健康で明るい社会作り活動に励ましの言葉をかけられた思いでした。当時の日本では高齢化社会を迎え即効性のある健康運動、サプリメントの普及が盛んに行われていました。
太極拳は少し学んだから直ぐに結果が表れ健康になる即効性を求めるものではありません。太極拳は文化です。「只管打拳」万回練習すればおのずと分ってきます。本日の受賞の栄誉は時間軸で太極拳を連綿不断に学ばれた皆様方への賞であると確信しております。
突然、何処からともなく昔懐かしき童謡が聞こえてくるではありませんか。
「もしもし かめよ かめさんよ せかいのうちに おまえほど あゆみの
のろい ものはない どうして そんなに のろいのか なんと おっしゃ
る うさぎさん・・・・・・」
それでは皆様 良いお年をお迎えください。
初夢でお会いしましょう。
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伝統楊式太極拳第5代伝人
伝統武式太極拳第6代伝人
中国伝統文化の華である伝統太極拳の普及と継承を目的とし2000年9月名古屋にて設立しました。
楊式太極拳創始者の楊禄禅先師は晩年弟子たちを前に太極拳の究極の目的を話しました。
弟子たちは秘伝の技の伝授を期待して集まっていたが先師の言葉はく「詳問用意終何在,延年益寿不老春」と答えたそうです. 日本語で太極拳の最終的な目的は,「アンチエイジング,心身ともの健康の実」であると。
司馬遷の「史記」によると紀元前3世紀、中国秦の時代に始皇帝の命を受け徐福以下3,000人の童男童女が東方(韓国、日本)に不老不死の霊薬を求めて船出しましたが霊薬は見つかりませんでした。
しかし、現代不老長寿の術はあります。それは太極拳です。
歴史のロマンと現代社会を生き抜く術を学びながら医学的効用について解明を図ってまいります。
医学博士会長 劉 紅年