2016年 新年交流大会 続編
今日の話は「謙虚の先を求めて 第三話」です。
安井推進部長
昨年11月の道場開所3周年での劉老師の記念講演で新たな
公案(課題)を頂きました。
それにそって第三話はマトメのお話にしたいと思います。
Ⅱ. 中国の神話に学ぼう。 家族・師・仲間の縁を深めよう(共勉)
Ⅲ. 古の賢人に学ぼう。 `今日の第三話`
禅の聖書(指南書)の一つ「碧厳録」に「明珠在掌」という言葉が出
てきます。
人は誰でも明珠(仏性)、能力、才能をもっていますよ、それはあなた
の手の内にありますよ、修行とはそれを見つけ、研き、活用する
ことです。
禅が坐禅なら太極拳は歩行禅? 自身の明珠を見つける”知る”
という第一歩が
“知”とは何かということから学ぶことです。
「古の賢人に学びましょう」
● 明代 陽明学 王陽明 “ 知行合一 ”
知っていることと行いが一致しているのが ”知” である。
● 論語(孔子) “ 知之為知、不知為不知是知也”
知っていることは知っている、知らないことは知らないと
言えるのが “知”です。
太極拳の哲学(老荘思想)の老子はさらに厳しい言葉を残しています。
● 知っていることも、知らない、まだまだと言う(謙虚) は
上である。
すばらしいことだ。知らないことを知っていると言うのは、もう
病人だ。
劉老師はいつも太極拳の修行は健康はもちろん、心の修行
(謙虚の先を求めて)でもあると言われております。
そのステップは
(1) 己の能力、才能を知る。 発見、見つける
(2) 套路を積むことにより 研く
(3) 万回修行 捨てる (捨己為人?)
私にとって “ 捨てる “ というレベルの意味がまだ判りません。
永遠に判らないかもしれません。 それを知る為の進門が
示されました。
劉老師からの新たな “ 公案 “ 「禅の十牛図」に学べ」です。
皆さんと共に “ 共勉 “ しましょう。
最後に皆さんの今後の増々の健康と発展を祈って「金鶏独立」を
年賀はがきに描きました。今年は申年なのに何故、鶏なの・・・
絵には丙申(ヒノエサル) の印を押しています。中国では鶏 JT
吉 JT と発音が似ていることから縁起が良いとされています。
さしずめ金鶏は大吉?
人は四足から2つになり、3 (杖にたよる) に終わるといわれて
おりますが、
我々は 4 → 2 → 1 (金鶏独立) を楽しみましょう! !
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伝統楊式太極拳第5代伝人
伝統武式太極拳第6代伝人
中国伝統文化の華である伝統太極拳の普及と継承を目的とし2000年9月名古屋にて設立しました。
楊式太極拳創始者の楊禄禅先師は晩年弟子たちを前に太極拳の究極の目的を話しました。
弟子たちは秘伝の技の伝授を期待して集まっていたが先師の言葉はく「詳問用意終何在,延年益寿不老春」と答えたそうです. 日本語で太極拳の最終的な目的は,「アンチエイジング,心身ともの健康の実」であると。
司馬遷の「史記」によると紀元前3世紀、中国秦の時代に始皇帝の命を受け徐福以下3,000人の童男童女が東方(韓国、日本)に不老不死の霊薬を求めて船出しましたが霊薬は見つかりませんでした。
しかし、現代不老長寿の術はあります。それは太極拳です。
歴史のロマンと現代社会を生き抜く術を学びながら医学的効用について解明を図ってまいります。
医学博士会長 劉 紅年