2016年 申(新)年好!!!
申(新)年明けましておめでとうございます。
今年は太陽のように明るく楽しく情熱的に太極拳を学んで
まいりましょう。
そんな思いで新年をスペインで迎える事となりました。
何時でも何処でも太極拳・スペイン編
その1 「見聞」
①スペインを代表する建築家 アントニ・ガウディ作のBARCELONAに
あるサグラダ・ファミリアを見学、ガウディ没後100年にあたる
2026年完成との事であるが圧巻は建物の基礎をなす柱、建築様式、
紋様もさることながら柱が大地に根をはり天にそびえる様子は
太極拳の足・腰・手を彷彿させます。
②BARCELONA近郊のサンタ・マリア・モンセラート修道院付属大聖堂
(キリスト教の聖地とされている。) は鋸のような岩壁に覆われて
います。この奇岩がなんと人物の顔であったり猿の顔であったりと
見る人の心しだいで趣が変わります。本部道場「廉譲堂太極山荘」
の庭石と通ずるところがあります。
その2 「実践」
①グラダナに有るアルハンブラ宮殿横のオリ-ブ畑丘上で太極拳
②トレド近郊の金工象嵌細工の工房には金細工の他に刀剣が
陳列されています。この地方で作られた刀剣はスペインで
最高のものとされていたそうです。
早速手に取り太極剣の演舞。形、重さも中国剣とそっくりです。
③ラ・マンチャの小高い丘に並ぶ風車見学、360度の大パノラマ、
太極拳絶好の場所でさっそく「金鶏独立」 丘上に吹く強風に
もめげずに。
その3 「まとめ」
①マドリ-ドでフラメンコ見学
ギタ-演奏、歌もすばらしいが圧巻は踊り手の動き、足、腰、
手の表現は太極拳に通ずる、違いは表現される情熱が見る者の
心を捉えている、太極拳の究極は己を捨てる事、
正に陰と陽の世界です。
そして今回の旅のもう一つの目的であります、私の研究における
心の師である「サンティアゴ・ラモン・イ・カハ-ル
(Santiago Ramón y Cajal)博士(1852年~1934年没)の記念碑、
墓碑を訪れることでした。スペインの神経解剖学者として
ノ-ベル生理学・医学賞(1906年)を受賞し今日の神経科学・
神経解剖学の基礎を築き上げた巨人として位置づけられて
います。私の大学での研究テーマは胃腸管(第二脳―Second Brain)
のカハールの介在細胞Interstitial Cells of Cajal(ICC)について
行っています.
人間は正常な腸管のリズム運動維持をICC細胞が司っており、
腸管運動のペースメーカーとして機能しています.
ICC細胞が欠損すると機能性胃腸障害や過敏性腸症候群を呈し、
またパーキンソン病や糖尿病の病態にも関与していると云われて
います.
①マドリ-ド近郊のプラド美術館近くの公園にある記念碑を
訪れました。記念碑を囲む池に腰を下ろした瞬間水面に
一陣の風が吹きぬけ私に何か語りかけられた気がいたしました。
②マドリ-ド市内から地下鉄、タクシ-を乗り継ぎ墓碑に参拝いた
しました。
新年事始はスペインという情熱、太陽、地中海と「陽」の世界で
過ごし廉譲堂でパワ-アップした陰陽の太極拳を学ぶ自信の源が
できました。
皆さんと共に今年も楽しく、情熱を持って学んでまいりましょう。
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伝統楊式太極拳第5代伝人
伝統武式太極拳第6代伝人
中国伝統文化の華である伝統太極拳の普及と継承を目的とし2000年9月名古屋にて設立しました。
楊式太極拳創始者の楊禄禅先師は晩年弟子たちを前に太極拳の究極の目的を話しました。
弟子たちは秘伝の技の伝授を期待して集まっていたが先師の言葉はく「詳問用意終何在,延年益寿不老春」と答えたそうです. 日本語で太極拳の最終的な目的は,「アンチエイジング,心身ともの健康の実」であると。
司馬遷の「史記」によると紀元前3世紀、中国秦の時代に始皇帝の命を受け徐福以下3,000人の童男童女が東方(韓国、日本)に不老不死の霊薬を求めて船出しましたが霊薬は見つかりませんでした。
しかし、現代不老長寿の術はあります。それは太極拳です。
歴史のロマンと現代社会を生き抜く術を学びながら医学的効用について解明を図ってまいります。
医学博士会長 劉 紅年