2015年3月21日(土)廉譲堂太極山荘において獅子像除幕式が執り
行なわれました。
晴天、無風、春爛漫の里山で50名近い皆様の参加を頂きました。
開式前に参列者に野点でもてなされました。
始に発起人の長谷川顧問様よりご挨拶を頂戴しました。
本日ここに無事獅子像の除幕式を迎えることの出来ましたことは皆様方のお陰と感謝申し上げます。式の始にこれまでの経緯をお話したいと思います。太極山荘廉譲堂は2012年11月に開所いたしました。当初より門について伝統太極拳の修行道場として聖と俗を分けるシンボルの必要性を感じておりました。記念事業として獅子像の建立をすべく私が発起人となり活動を開始し製作依頼先を探すなか私の高校時代の友人で大府市在住の彫刻家石浜氏のご紹介を得て石作工房さんに製作を依頼しました。
ここに除幕される獅子像はここからほど近い瑞浪市の山中に何億年も眠っていた石を材料としています。仏師の方はよく「木の中に既にいらっしゃる仏様の姿をのみを使って外に出して差し上げる」と言われます。匠の技により獅子としての命を得て、この一対の獅子像は太極山荘廉譲堂を日本に於ける伝統太極拳の聖地、根本道場として幾久しく守って下さると確信しております。 このすばらしい日にこの場所に集まる幸せに感謝し共に廉譲堂の発展、繁栄、継承 そして皆様方の身心の健康を祈念しご挨拶といたします。
(当日の内容を抜粋しております)
続いて劉紅年会長より 謝辞
2015年3月21日(土) 廉譲堂太極山荘にて
会長 劉 紅年
本日は多数の皆様にご参列を頂き厚く御礼申し上げます。
この度、中国伝統医学太極拳会創立15年、日本廉譲堂太極拳
会設立11年の節目の年に当たり、皆様方の健康と会の発展、
継承を祈念いたしまして一対の獅子像を建立することとなり
ました。
この事業を遂行する上で皆様方から多大のご協力を賜りまし
たことはこの上ない幸せでございます。この場をかりて改め
て御礼申し上げます。
私がこの場で、この様なスピ-チをさせて頂けるのも全て人
との出会いです。上海で傅鐘文老師(第4代楊式太極拳伝人)
と出会い内弟子として修行し、また、河北省永年県の李光藩
老師(第5代武式太極拳伝人)との出会いも果たしました。
日本では朝日新聞名古屋本社の加古様と出会い中国伝統文化
の華伝統太極拳を是非日本の皆様に伝授して下さいとの要請
で文化センタ-を始として身心の健康づくりをスロ-ガンに
多くの方と出会うことが出来ました。
そして、私の原点は、やはり上海です。
上海で傅鐘文老師の下、修行した日々が懐かしく蘇ります。
師匠自ら楊式太極拳の基本、剣、刀、推手、杆「槍」大履、
を毎日手ほどきいただきました。
*傅老師の教えを表現しています。
今でも「松非空」の言葉
は忘れません、逸話として傅鐘文老師の師匠にあたる第3代
楊澄浦宗師と推手をした時の事を語られました。「恐れ多く
て、ぼくは袖に触れたかどうか、とその瞬間、10メートル近
く飛ばされた、しかも楊老師は椅子に坐ったままだよ、、」
と子供のように推手の振りをして楽しく笑いました。伝統太極
拳に纏る沢山の逸話を最期まで師の元で教えて頂き修行出来た
事を、本当に感謝しています。
武式太極拳李光藩老師からの教えの中では太極拳の心がけとして
「心存半月」いつも変化できるよう、常に謙虚な精神で煩悩を
無くし修練して下さいとの言葉が今でも柱として肝に銘じており
ます。
良き師と出会い、師の教えを守り、良き拳友皆様と出会う事が
できたこと全てが私の人生の宝です。
廉譲堂太極拳山荘の獅子像はいつまでも太陽「日」・月と皆様方
と共に輝きます。
最後にこのすばらしい獅子像を製作いただきました石作工房
内藤社長様へ御礼の拍手をお願いいたします。
本日は本当にありがとうございました。謝謝!!!
続いて安井推進部長よりご挨拶
獅子像の完成、おめでとうございます。
除幕式を五・七・五調にまとめました。
l 引く綱に 永久に栄と 願いこめ
l 獅子鎮座 聖地定まり 美濃に春
l 太極の 奥義つたわる 神(獅子)の綱
l 鷹の蔵 鶴と白鳥 共に舞う
(獅子の守) (楊式)(武式)
祝 劉紅年老師
弟 子 遍 四 海
桃 李 満 天 下
春光、春風あまねく21日紅白梅の咲き誇る太極山荘輝く隆昌の山間の途、劉先生の御徳を慕い道場満員の中にて獅子像除幕の式に参列することが出来ました。終生を通じて光栄この上もなく心よりお祝い申し上げます。おめでとうございます。
私も微力ながら三十有余年チャンピオンスポ-ツの指導に勤めて来ましたが現代高齢化社会における人生の将来を考えるとき何よりも健康保持増進に勤めるのが今の私に与えられた責務だと強く感じています。特に脳神経の活性化を重視した生涯スポ-ツとして太極拳を見逃すことは出来ないと生涯を掛けて振興と普及に努め我が身の卒寿に鞭打って上手、下手は問題とせず、ひとりひとりの身心に合った指導に留意しながら生かされている限り
毎日笑顔で続けて行動することを祈念してやみません。
一対の獅子の誕生です。
獅子像の覆い幕を作成いただいた井之口さん
いよいよ綱引きです。
山根さんが後方よりお祝いの紙ふぶきを噴射しています。
獅子像前で集合写真
続いて奉納演舞
傅老師から伝授された「寸勁」を用いて棒の先に結んだ
赤い穂布が徐々に先端に移動し、最後に穂布が的を捉えて
空中へと飛んでいきました。
すごい技ですね。一同感嘆しました。
生徒代表平孝雄さん謝辞
長谷川名誉顧問さん謝辞
その後、懇親会を山荘内で行い太極拳に寄せる皆様の厚い
思いを語っていただきました。
本日は本当にありがとうございました。
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伝統楊式太極拳第5代伝人
伝統武式太極拳第6代伝人
中国伝統文化の華である伝統太極拳の普及と継承を目的とし2000年9月名古屋にて設立しました。
楊式太極拳創始者の楊禄禅先師は晩年弟子たちを前に太極拳の究極の目的を話しました。
弟子たちは秘伝の技の伝授を期待して集まっていたが先師の言葉はく「詳問用意終何在,延年益寿不老春」と答えたそうです. 日本語で太極拳の最終的な目的は,「アンチエイジング,心身ともの健康の実」であると。
司馬遷の「史記」によると紀元前3世紀、中国秦の時代に始皇帝の命を受け徐福以下3,000人の童男童女が東方(韓国、日本)に不老不死の霊薬を求めて船出しましたが霊薬は見つかりませんでした。
しかし、現代不老長寿の術はあります。それは太極拳です。
歴史のロマンと現代社会を生き抜く術を学びながら医学的効用について解明を図ってまいります。
医学博士会長 劉 紅年