第10回 伝統太極拳談議サロン
普及元年 ゛謙虚 ゛の先を求めて 第二話 安井推進部長
7月の全体交流大会では、謙虚の先・・・ 禪縁の話をしました
が、今日はその番外編 “兄弟縁(愛) ` の話です。 妻に先立たれ
子供のいない兄は今年で八十八歳になりました。私の一家(妻、子供、
孫、一同十五名) で盛大に兄の米寿の祝いをしました。兄を始め、全
員が楽しい思いをしました。謙虚の先は身近な縁に感謝です。私と
違って知識人の兄は自分の殻から抜け出せないでおります。健康で
長寿はすばらしいことですが、本当に充実した人生を送っているのか
疑問をいだかされます。どうしたらよいか、その答えは、全体交流
大会で神本先生のお話の中にありました。
* 劉 紅年老師と出会い 太極拳を [知] った。
* 興味をもち、 やってみて [好] きになった。
* しかし 続けることは大変、[楽] しむしかない。
これはまさに論語の一節です。
及ばない。
「好」之者、不如「楽」之者。好むだけでは楽しむ人には及ばない。
どのように老後を生きるかは高齢化社会の大きな課題です。最近ある
言葉に出合いました。それは ゛生きて、生かされる゛です。
活到老、学到老。 一生懸命生き、一生勉強する。
まさに太極拳がそれを叶えてくれるでしょう。後期高齢者になった
今、私は太極拳の仲間の輪の中で生かされていることを実感して
います。天寿 (百二十歳) を目指して太極拳を楽しみましょう。
今回の夏合宿は厳しい中に楽しみありの充実した2日間でした。
守俳が詠います。
「玉の汗 ポタリと落ちて 極意知る」 まだまだ万遍には程遠く
「夏練に 庚が勝り 風涼し」 立秋を実感する
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
伝統楊式太極拳第5代伝人
伝統武式太極拳第6代伝人
中国伝統文化の華である伝統太極拳の普及と継承を目的とし2000年9月名古屋にて設立しました。
楊式太極拳創始者の楊禄禅先師は晩年弟子たちを前に太極拳の究極の目的を話しました。
弟子たちは秘伝の技の伝授を期待して集まっていたが先師の言葉はく「詳問用意終何在,延年益寿不老春」と答えたそうです. 日本語で太極拳の最終的な目的は,「アンチエイジング,心身ともの健康の実」であると。
司馬遷の「史記」によると紀元前3世紀、中国秦の時代に始皇帝の命を受け徐福以下3,000人の童男童女が東方(韓国、日本)に不老不死の霊薬を求めて船出しましたが霊薬は見つかりませんでした。
しかし、現代不老長寿の術はあります。それは太極拳です。
歴史のロマンと現代社会を生き抜く術を学びながら医学的効用について解明を図ってまいります。
医学博士会長 劉 紅年