大人の為のファンタジー　　第11回

 沙羅双樹の木の下で　　2021年5月2日　　太極山荘荘主

 それは突然にやってきました。美濃加茂文化の森で開催されている

「沙羅双樹の木の下で」展覧会での事である。今から2500年ほど前、

釈迦は沙羅(さら)双樹(そうじゅ)という木の下で、その生涯に幕を

下ろしました。これを「涅槃(ねはん)」といいこの地域、加茂の

涅槃図を中心に展示されています。また、平家物語では

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、

盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢の

ごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏(ひとへ)に風の前の塵に

おなじ。」、と世は常に変化すると説いているようです。

涅槃図に描かれている,沙羅双樹は青々と茂4本の樹と枯れた4本

「４栄４枯」の樹がお釈迦様の最後の説法表しています。

更に釈迦が悟りを開いた場所は、菩提樹の樹の下でした。

無心で幸せの境地に至ったようです。

そうなんだ、ここで荘主は悟りを開きます。

 我々太極拳士が目指すは陰陽変化、己を知り、己を研き、己を捨てる。

そして無心の境地を目指す。劉紅年会長によれば丹田を扇の要の

如く司る太極拳運動では神経伝達物質セロトニンが活性化し幸福感を

もたらすとの事。

 現在、世界を震撼させているコロナ禍をワクチン接種で乗り越える

対策が進んでいますが、コロナウイルスも更に変化し我々人類に

挑んでいるようです。

 そこで重要なのは私達の自己免疫力を高めコロナに

負けない身心を作る事です。

 劉紅年会長のこれまでの研究がそれを物語っているようです。

 
2006年には名古屋大学医学部でメンタルヘルスの一環で太極拳が

   取り入れられ話題となりました

2007年には英国オックスフォード大学で開催された国際セロトニン
 
  学会で発表した  太極拳とセロトニン効果/脳腸相関が物語っています。

 掲載情報 - 中国伝統医学太極拳会・日本廉譲堂太極拳会 (shisyou.com)


 2016年正月にはスペインを訪れ、劉会長の研究における心の師である

「サンティアゴ・ラモン・イ・カハ-ル（Santiago Ramón y Cajal）

博士(1852年～1934年没)の記念碑、墓碑を訪れました。神経解剖学者

としてノ－ベル生理学・医学賞（1906年)を受賞し今日の神経科学・

神経解剖学の基礎を築き上げた巨人として位置づけられています。

博士が発見したカハール細胞は人間の正常な腸管のリズム運動維持を

ICC細胞が司っており、腸管運動のペースメーカーとして機能しています．

詳細は下記をご覧ください。

中国伝統医学太極拳会・公式ブログ 2016年　申(新)年好 ! (dou-jin.com)

 記念碑を参拝したその時、故カハール先生から太極拳運動で世界の

平和を目指してくださいと語られた気が致しましたと劉紅年会長が

述べていました。

 昨今は腸内環境を整えて免疫力を高めようとの掛け声で乳酸菌の

食材が多く宣伝されていますが外部からの摂取ではなくとも自身の

能力を活かす事が重要と思われます。

今、正に私達は太極拳運動の輪を広め、自己免疫力向上を目指し、

この難局を乗り越えるべく活動しようではありませんか。